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2011年03月22日

プロレス好きで、よかったなあ。

「明日は脱け殻みたいなグルクンさんになってるんですね」


と、昨日ハブさんに笑いながら言われました。僕も、笑いながらそうかもしれませんね、と答えました。





沖縄プロレスに藤波辰爾選手が参戦されました。カードは藤波さん、親父、マングース組VSシーサーさん、ハブさん、僕。光栄な事に直接肌を合わせる機会もあり、夢見心地のまま試合は終わりました。





話は僕が23歳の時に遡ります。当時僕はプロレスラーになる夢を密かに抱きながら上京しました。でも持病のコンプレックスがあった事や職場の人間関係、なにより踏み出す勇気がなかなか出ず…仕事を辞め、大阪に帰ってきました。単なるヘタレだったんですが。

しばらくして仕事に就いて、結婚したものの会社のゴタゴタで部署ごと解雇になり、これからどう生きるべきか、何をすべきか、大袈裟に言うと人生に迷い、職にも就かずただ漫然と毎日を生活していました。次の職も考えなければいけないのに、諦めきれず燻るプロレスラーへの夢と、現実を生きる上でこれから何をすればいいのか迷い、わからなくなりました。


ある日ふと週刊ゴングを読んでいたら、「無我体験教室」という記事がありました。 当時藤波さんの主宰する「無我」は、堺市に道場がありたまに一般の方にリングを提供してプロレス教室を行う、という機会を開かれていました。


プロレスラーになれないなら、せめてリングだけでも上がりたい。しかも、子供の頃からの憧れだった藤波さん主宰の団体なら!そこで、すっぱり夢を諦めて仕事に就こう。


と思い、締め切りを過ぎていたにも関わらず応募したら運良く返信がありました。喜び勇んで参加したら、50名ほどの参加者がいました。もちろん藤波さん、当時の参加外国人レスラー、無我所属選手全員が揃い、いろいろと指導してくださいました。


その中でリングに上る機会があったのです。…リングに上がっただけですが、嬉しくて、涙が出ました。それだけでも嬉しかったのに、腹筋運動やレスリングの見本の実験台に、藤波さんが僕を指名して下さったのです!




もうこれだけで、完結しました。レスラーになりたい、でもなれない、ならばせめてリングだけでも上がりたい。それが叶いましたから。しかも藤波さんの実験台付きで。今考えてみりゃちいさい話ですけど(汗)




それで踏ん切りがつき、プロレスラーになる夢は一旦どっかにしまって、きちんと仕事をやろう、と思えました。あの日が、僕の人生のターニングポイントだったのは間違いないと思っています。それから、紆余曲折と幸運に恵まれ、プロレスのリングに最初は格闘家として上がり、2年ほど前に「ドラディション」さんのリングに上がる事が出来て何かがひとつ実になった思いがした。でも、当然藤波さんとは対戦するなど考えられもせず、今に至るのです。






その経緯があったので昨日は試合前ソワソワフワフワしてました。リングでは対角線に藤波さんが選手として立っている事にずっとニヤニヤがおさまらず、試合が始まってからはあの日と違ってプロレスラーとして技を食らっている自分、蹴飛ばしている自分…いろんな思いがない交ぜになって、気が付いたら試合が終わってた、という感じでした。




実は、控室ではそうでもなかったんですが、リングに上がってる間はずっと泣きそうになるのを堪えてました。なのに試合後にめんそ〜れ親父が…まあ、僕が嬉しくてソワソワしてた話をしたんですけど、そこで堪らなくなって少し涙が溢れたのは内緒です。ぶっちゃけ今これ書きながら思い出して涙がまた出てきました(笑)






叶う叶わないは別にしても、夢は持ち続けたほうがいい。僕は運良く今回叶って、これ以上は現時点で考えられないくらいの喜びと感動がありました。今度は僕が、このエネルギーで皆さんに感動を少しでもお伝えできたら…と思います。本当に昨日は、15年来の思いがひとつ結実した、そんな日でした。






皆様たくさんのご来場ありがとうございました!また藤波さんに来ていただける様、明日また生きるぞ!










脱け殻にはなってない…と思います。



Posted by グルクンダイバー at 10:03│Comments(1)
この記事へのコメント
グルクンさんよりちょい上世代の僕にとっても藤波さんはタイガーマスク以前のJヘビーに一時代を築いた人としてまさにレジェンドです。グルクンさんもこれから誰かの夢の対象になってくるんですから下ネタは控えめに一日一日を完全燃焼していって下さい。横浜から応援してます
Posted by かずひろ at 2011年03月23日 19:58
 
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